第95回箱根駅伝のポイント解説

明けましておめでとうございます。
皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?

私は正月の風物詩とも言える箱根駅伝を観戦しておりました。
そこで今回は平成最後の箱根駅伝についてです。

〔総合結果〕
1位:東海大学 10時間52分09秒(大会新記録)
2位:青山学院大学 10時間55分50秒(大会新記録)
3位:東洋大学 10時間58分03秒
4位:駒沢大学 11時間01分05秒
5位:帝京大学 11時間03分10秒
6位:法政大学 11時間03分57秒
7位:國學院大学 11時間05分32秒
8位:順天堂大学 11時間08分35秒
9位:拓殖大学 11時間09分10秒
10位:中央学院大学 11時間09分23秒
〜10位以内シード権獲得〜
11位:中央大学 11時間10分39秒
12位:早稲田大学 11時間10分39秒
13位:日本体育大学 11時間12分17秒
14位:日本大学 11時間13分25秒
15位:東京国際大学 11時間14分42秒
16位:神奈川大学 11時間15分51秒
17位:明治大学 11時間16分42秒
18位:国士舘大学 11時間16分56秒
19位:大東文化大学 11時間19分48秒
20位:城西大学 11時間19分57秒
21位:山梨学院大学 11時間24分49秒
22位:上武大学 11時間31分14秒
OP:関東学連連合 11時間21分51秒

〔区間賞〕
1区 西山 和弥選手(東洋大学) 1時間02分35秒
2区 パトリック ワンブィ選手(日本大学) 1時間06分18秒
3区 森田 歩希選手(青山学院大学) 1時間01分26秒(区間新記録)
4区 相澤 晃選手(東洋大学) 1時間00分54秒(区間新記録)
5区 浦野 雄平選手(國學院大学) 1時間10分54秒(区間新記録)
6区 小野田 勇次選手(青山学院大学) 57分57秒(区間新記録)
7区 林 圭介選手(青山学院大学) 1時間02分18秒
8区 小松 陽平選手(東海大学) 1時間03分49秒(区間新記録)
9区 吉田 圭太選手(青山学院大学) 1時間08分50秒
10区 星 岳選手(帝京大学) 1時間09分57秒


今回の第95回箱根駅伝は東海大学が往路2位から逆転し、46度目の出場で初の総合優勝に輝きました。
しかも大幅な大会新記録というおまけ付です。

往路8位から凄まじい追い上げをみせた青山学院大学が2位になりました。
5連覇こそ逃してしまいましたが、こちらも大会新記録と素晴らしい結果でした。

今回の箱根駅伝から我々、市民ランナーにも繋がるポイントを、私の経験もふまえながらお伝えしていきたいと思います。

【ポイント1】状況判断で勝敗が決まる
今回の箱根駅伝はいくつかの勝負どころで状況判断がポイントになっていたように思います。

その中の1つで青山学院大学の4区を任された岩見選手は途中で低体温症になってしまい順位を落としました。

これは走る直前に日差しがあり気温も上昇していたことから、手袋やアームカバーを装着せずにスタートし箱根の山に近づくにつれ気温も下がり後半は日陰の部分も多かったため体温を保持することが困難になったと考えられます。

私もマラソンで後半暑くなることを予想し防寒対策をあまりせずにスタートし、後半で低体温症になった経験があります。

どこかで寒くなるかもしれないとしっかり状況判断をして、手袋やアームカバーを携帯しておけば最悪の結果を回避できます。

これはペース配分や給水給食の仕方も状況判断と言えるので、レースなどでは気をつけてみてください。

【ポイント2】人間力が勝負を左右する
人間力と言うのは走っていない時間、すなわち生活面で培われるものです。

陸上に全く関係ないと思われがちですが、生活面に対しての厳しさも勝負に直結してきます。
生活面とは食事、睡眠、学業、仕事などですね。

今回、優勝した東海大学の両角速監督は私の出身高校である佐久長聖高校の前監督でもあります。

東海大学の監督に就任されてまず厳しく指導したのは生活面と言われていました。

両角監督の生活面の厳しさは高校時代から変わらず、携帯電話、テレビ、ゲーム、マンガ、雑誌、私服、自転車、恋愛が禁止でした。笑

陸上に集中する環境を作るために一切の娯楽は禁止で、最初は刑務所に入れられたのかと思ったぐらいです。笑

しかし、生活面を厳しくすると自分を律することができるのでメンタルが強化されます。

すると「自分はこれだけキツイことを我慢して頑張ってこれたんだ」と自信がつくので、レース中のキツイ部分でも耐え抜くことができます。

これは駅伝やプロ、アマに限らず、どんなスポーツ、どんな方にでもプラスに働く要素ではないでしょうか?

もちろん私の高校時代のように何もかも禁止にする必要はありません。笑

例えば「レース前1ヶ月は禁酒する」や「間食をやめる」など、些細なことからでも良いと思います。

ぜひ、一度挑戦してみてください!

【ポイント3】レースをいかに楽しむか
レースを楽しめるかというのは重要なポイントです。

8区で22年ぶり区間新記録を樹立した東海大学の小松選手はコメントで「区間記録とかは全く意識していなくて、とにかく走っていて楽しかった!最高でした!」と言っていました。

また9区を走った東海大学の湊谷選手も「区間賞や総合優勝などは考えず、純粋に楽しんで走ることだけを考えた」とコメントしていました。

私も、インターハイの3000mSCを日本人トップで準優勝できたときは、不安や勝ち負けよりも走る前のワクワク感や走っているときの楽しさのほうが大きかったことを今でも覚えています。

もちろんスポーツは勝ち負けの世界なのでそこにこだわることは大切です。
しかし、純粋に試合やレースを楽しめているかで自分の持っている能力を最大限発揮できるか変わってくると思います。

皆さんも各県各地の試合やレースに出場されていると思いますので、その土地の風景やレースの雰囲気などを楽しんでみてはいかがでしょうか?

【ポイント4】ラストは気持ちで決まる
持ちタイムや実績はレースを走る上で非常に重要となります。

箱根駅伝で言えば10000mの持ちタイムですね。
しかし、これは1つの目安にしか過ぎません。

どんなに速い選手であっても最後は必ずキツくなります。
ここで最も必要なことはキツさに負けない強い気持ちです。

『なんだ、気持ちか』と思われる方もいると思いますが、長距離は本当にここが大切なのです。

走っているときは孤独とキツさとの戦いです。
これはマラソンをされている方は経験している部分ではないでしょうか?

私も指導しているときは「キツくなってからが本当の勝負の始まり!弱い自分に気持ちで負けないように!」と常々言っております。

これは私が現役時代に常に意識していた言葉でもあります。
試合で苦しい場面でもこの言葉で何度も耐え抜くことができました。

気持ちで勝負することは実業団や箱根ランナーや市民ランナー、全てのランナーに共通する部分ですので今後、試合やレースを控えている方は気持ちで負けないように頑張ってみてくださいね!

最大の敵は自分自身!!です!

今回の内容が皆さんの競技に少しでもプラスになれば幸いだと思っております。
2019年のレースも目標や自己ベスト更新を目指して頑張っていきましょう!

【予告】
「マラソンで足がつる!フォームと重心の使い方で対策_レース編」は1月後半を予定しています。
次回もよろしくお願いいたします!

〔監修〕itoix公式ランニングアドバイザー
藤井 翼(Tsubasa Fujii)


プロフィール

◯出身校
元岡中学校(福岡県)/佐久長聖高校(長野県)/山梨学院大学(山梨県)

中学3年時には1500m、3000mの2種目で全国大会に出場。
高校は長距離の名門、佐久長聖高校に進学。
チームメイトには日清食品グループの村澤明伸やオレゴンPJの大迫傑がいる。
個人種目では3000mSCを専門とし、3年時のインターハイ北信越大会では当時の長野県高校記録となる8分57秒をマーク。その後の全国インターハイでは優勝した留学生に次ぐ日本人トップの2位に入る。
冬の全国高校駅伝では日本人チームの高校歴代最高タイムで総合優勝。個人でも5区(3km)を8分24秒で走り区間賞。これは現コースになってから最も速いタイムであるため、コース新記録という扱いになっている。

◯保有資格
日本体育協会公認スポーツリーダー/日本陸上競技連盟公認ジュニアコーチ

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